読書記録

―愛することのかたちを選べない夜に―『ブラームスはお好き』フランソワーズ・サガン【あらすじ・感想・考察】

恋をしているとき、人は誰かのために“役”を演じる。 けれど、ほんとうの恋は、その演技さえも相手のためになってしまう。 フランソワーズ・サガン『ブラームスはお好き』は、 愛と孤独、幸福と不幸の境界で揺れる人間の心を描いた物...
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―自由の裏側にある孤独―『ティファニーで朝食を』トルーマン・カポーティ【あらすじ・感想・考察】

自由でいることは、決して気楽なことじゃない。 誰のものにもならずに生きるということは、 そのまま、孤独とともに歩くということでもある。 トルーマン・カポーティ『ティファニーで朝食を』は、 “自由”を追いかけながら、...
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ー目に見えないものの中にある真実ー

『星の王子さま』サン=テグジュペリ【あらすじ・感想・考察】 大人になると、いつの間にか“見えるもの”ばかりを信じるようになる。 けれど、ほんとうに大切なものは、目には見えないのかもしれない。 サン=テグジュペリの...
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ー忘れられない恋の痛みを描くー『明け方の若者たち』カツセマサヒコ【あらすじ・感想・考察】

あなたは強烈な恋の暴力を味わったことがありますか? 強烈な恋は、人を一瞬で変えてしまいます。 嬉しさも苦しさも、すべてを飲み込んでしまうような感情。 カツセマサヒコさんの『明け方の若者たち』は、そんな恋の熱量と、失った後...
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ー大人になれなかった痛みを抱えてー『僕たちは大人になれなかった』燃え殻【あらすじ・感想・考察】

あなたには、自分よりも好きになった人はいますか? 「大人になれば、きっとすべてがうまくいく」 そんなふうに思っていたのに、現実はそう簡単ではない。 20代の私が『僕たちは大人になれなかった』を読んで感じたのは、「大人にな...
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ー静けさの中にきらめく愛ー『すべて真夜中の恋人たち』川上未映子

真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う。 あらすじ(ネタバレなし) 川上未映子さんの『すべて真夜中の恋人たち』は、社会の中で生きづらさを抱える女性・冬子と、年上の男性(三束さん)との出会いを描いた小説です。 夜と...
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『神様の暇つぶし』のあらすじと感想|千早茜が描く記憶と愛の物語

ある日、突然訪ねてきた編集者から渡された一冊の写真集。 そこには20歳の頃の自分が被写体として収められていたーー。 千早茜さんの小説『神様の暇つぶし』は、その写真集をきっかけに主人公・藤子の「過去」と「現在」が交錯していく物語...
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【書評・感想】『余命一年、男をかう』吉川トリコ|余命と欲望が交錯する一年の物語

「もし自分の余命が一年だとしたら、あなたは何をしますか?」 吉川トリコさんの小説『余命一年、男をかう』は、そんな究極の問いから始まる物語です。 タイトルの衝撃性に惹かれて手に取った人も、読み終えたあとには「生きること」「愛する...
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【感想・考察】辻村深月『傲慢と善良』ー結婚観と恋愛のリアルを描いた婚活小説

「結婚はゴールではなく、スタートだった。」 ーー『傲慢と善良』は、そんな現実を突きつけてくる小説です。 婚活や結婚にまつわる悩みは、誰にとっても避けて通れないテーマです。 「理想の結婚相手とは?」「恋愛の延長に結婚はある...
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ー生きる力をそっと手渡す物語ー『西の魔女が死んだ』

本の概要 魔女の手ほどきとはーーーー。 梨木香歩さんの『西の魔女が死んだ』は、学校に行けなくなった中学生の「まい」と、イギリス人の祖母(まいが「西の魔女」と呼ぶ)とのひと夏を描いた物語です。 祖母の家で過ごす日々の中で、...
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